近年いろいろな媒体に使われているＱＲコード。

本来は、いちいちアドレスを打たなくても読み取るだけで、ホームページに誘導したり、メールを

送る、ブックマーク登録する等ができる便利なものですが、この作品のＱＲコードは、読み取ると

私の日常が書いてあります。（文字を表示するだけの作品ですのでＱＲコードを読み取ってもお金

はかかりません。）

毎日の出来事がＱＲコードによって、文字ではなく記号化され意味をもたない歴史になっています。

日々が含まれたＱＲコードは、曼荼羅のように見えます。

読み取られて初めて私が生きて、読み取られなかったら砂粒のように埋もれる。

１人の人間の歴史は、そんなものだと思います。

（この作品は「アレ」というタイトルでART PARTYにも出していますが、コンセプトを少し変えて、

　作品の前ハタクをイメージした布を追加して、新しい作品にして応募。入選しました。）